講師インタビュー

人を惹きつける「魅力」はどこから生まれるか?

一般教養レジェンド講師 沖縄の地域特性と国際性を知り尽くす、観光のプロ下地芳郎/ 大学教授

沖縄県の職員として、初代沖縄県香港事務所長、観光振興課長、観光企画課長などを歴任。観光行政の専門家として沖縄県を盛り上げてきた。2013年3月に退職後、琉球大学観光産業科学部教授に就任。主な研究分野は観光政策論、観光ブランディング。

観光とエンターテインメントの共通点

 私の専門分野は「観光政策」です。それは簡単に説明すると「訪れた人々の満足度を高める」ということ。その考え方は、受け手に楽しみやよろこびを与えていくエンターテインメントの世界と共通するものでもあります。
 観光を深く学んでいけば、「人を魅了するためにはなにが必要なのか?」がわかってきます。それをフィードバックすれば、必ずや人々を魅了するコンテンツを生み出すことができるはず。観光は、クリエイターに重要なヒントを与えてくれるんです。

「観光の魅力のひとつは『知る楽しさ』であり、エンタメに近いんです」と語る

日本と世界をつなぐ沖縄という拠点

 中国やアジア諸国からたくさんの観光客が日本に来ていますが、今後はもっと増えていくことが予想されます。そこで重要な拠点となるのが、アジアと日本の中間地点としての役割を担っている沖縄です。この場所で観光を学ぶということは、世界へ羽ばたくクエリエイターを育成することに、とても密接につながっているんです。
 かつては琉球王国として栄え、その後日本の沖縄県となり、さらに戦後はアメリカの統治下に置かれたという歴史的背景も含め、沖縄は特別な場所です。この地で文化がどう育まれ、いかに人々を惹きつけてきたかを学ぶことは、クリエイターを目指すみなさんにとって、とても貴重な経験となるはずです。

異なる能力を持った100人を送り出す

 世界に向かうには、多様な発想が必要となります。つまり、この学校から同じ能力を持った100人を送り出してもあまり意味がない。違う能力を持った100人が求められている。だから、枠にはまる必要はありません。個性的なクリエイターになることが重要なのです。
 クリエイティブなことに興味があるのに、自信がないという人もいるかもしれません。でも、人間は鍛え方次第でどんな形にも育っていきます。「とにかくなにかがやりたい」そんな気持ちを持っているならば、ぜひとも挑戦してほしいですね。

観光政策・文化の研究

食や音楽、芸能、自然など、さまざまな要素から「観光」は成立しており、経済学、経営学、地理学、文化人類学なども含まれる。ビジネスの立場と行政の立場から、沖縄を支えるための方法論を研究し、多くの功績を残してきた。
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